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フォントマニアによる主観ブログ
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HN:
yoruhen
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/12/10
職業:
大学生
趣味:
フォント探し
自己紹介:
応用化学を専攻する大学生。
学園祭実行委員なるものをやっていた。
フォントをつくるのもラクじゃない。
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アップできたらいいね。

というのはさておき、私の研究室には、測定機器に付属のパソコンが何台かあるわけですが、その中にもフォントが当然入っているよね~と思いまして。
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フリーのモダンサンセリフであるM+フォントは現在進行形のプロジェクトですが、この度教育漢字が完成したとのことです。
フリーフォントのゴシック体や明朝体はいくつかありますが、ファミリー展開されていて、かつモダンサンセリフであるのは、私の知る限りではM+フォントしかありません。
今回追加された漢字には、教育漢字+200字程度の常用漢字が含まれているようです。日常で使用するには若干足りないかなという程度ですが、デザイン的には十分であると思います。

私も微力ながらフォントを作る者として、作るなら需要のあるものをと常々思っているのですが、どうしても自己満足・ネタになっているのが現状です。私がアルファベットしか興味がないのだったらもっとたくさん作れる自信はありますが、日本語フォントのあまりの文字数には参ってしまいます。M+フォントの作者氏には素直に敬意を表したいと思います。
Microsoftのドローソフト(?)Expression Designがバージョンアップしていました。
これは製品なので、ちょっと試したい場合には評価版を使うことになるわけですが、どの程度「使える」ソフトなのでしょうか。
試す以前に評価版のダウンロードもしていないので、以下に述べることは公式ページの情報に基づいて、私が勝手に推測したものです。

私が個人的にドローソフトに求める機能は:
1.アンカーポイント制御が容易にできる
2.epsの編集・出力ができる
3.TrueType、OpenTypeフォントが扱える
の3つです。

1について、Illustratorにはアンカーポイントを一直線上に並べたり、重ね合わせる機能(というのか、ガイド機能というべきか)があります。これは描いてから整列するのではなく、描きながら整列できるという感じのもので、地味に便利です。Microsoftに買収される前のExpressionやInkscapeにはこういう機能がないようで(もしかすると見落としているかもしれませんが)こういうのがついているか、気になるところです。

2について、TeXに貼り込む関係上epsのほうが都合がよいこと、グラフソフトの出力形式としてサポートしているものが多いこと、そしてグラフソフトではできない微調整のためにepsがいじれると非常にありがたいのですが、それができるソフトはIllustratorしかありません。(epsをsvgに変換してInkscapeでいじるという裏ワザはあります)
で、問題のExpression Designですが、公式ページのFAQによると、残念ながら出力のみのサポートということで、いじれないようです。
そのかわり(?)aiが取り込めるらしいです。
でもxps(Microsoftが提唱しているpdfのようなもの)が出力できないのはおかしいと思うんだ。

3は言うまでもないことですね。
学会の名札作りを手伝ったんですが、そのときのフォントが見事にMSゴシック・mS明朝でした。
私のパソコンだったら絶対にフォントを変えるところでしたが、他人のパソコンだったのでそれができず、非常に歯がゆい思いでした。

そのことを同じ研究室のTくんに話したところ、
「俺は別に気にしないけど」
とのたまいました。

まぁTくんに限らず、ほとんどの人が「フォントなんて、読めればなんでもいい」という考えを持っていることと思います。しかし、この考えは全力で否定しなければなりません。
明朝体の考察ついでに、欧文のセリフ体も少し。
まずはこの組見本を御覧ください。
組見本(pdf)
欧文の代表的なセリフ体はCenturyとTimesの2つです。われわれが目にするのはCenturyのほうが多いでしょう。これは、明朝体のフォントの従属欧文がほとんどCenturyであることがもっとも大きい原因と考えられます。

ところが、欧米の人々から見ると、Centuryは「イケてない」らしいです。というのは、Centuryはかなり昔につくられた書体であり、デザイン的に洗練されていない、という印象があるからなんだそうです。そういう視点でこの組見本を見比べてみると、なるほど、Timesのほうが整然としており、Centuryはやや不揃いな感がありますね。

ではなぜわれわれはCenturyを使うのでしょうか?答えは簡単。明朝体に合うのはCenturyだからです。実際、Centuryは明朝体のような東アジア言語の活字に合うようにデザインした書体なんだそうです。

個人的にはTimesのトゲトゲしさがあまり好きではないのですが、英語のレポート(というよりは論文)の書体はほぼ100%Timesですし、TeXでもCenturyより使いやすいので、欧文はTimesが無難でしょうね。

ついでに、TeXにおいてtxfontsコマンドで使えるTimesにはMS明朝だと日本語のほうがちょっと細すぎるので、リュウミンRやヒラギノ明朝体W3など、やや太めのフォントがよいと思います。
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